あなたは、本当はねこのように「そのままで」自由に生きたいと願っていませんか?
生きづらさを感じていたわたしは「ねこみたいに生きられたらな」と思うようになりました。
その繊細さを否定しつづけていると、自己肯定感があがらないまま、生きづらさをかかえてしまいます。
本記事では、まず「ねこのように生きられないワケ」を深堀りします。
そして、ねこから学べる「自己肯定感のための3つのヒント」や「やさしく休むためのコツ&アイテム」を具体的なステップでご紹介しますね。
この記事を読み終えることで、あなたがねこのように自然体でいられるための具体的な行動ステップがわかりますよ。

HSPはなぜ猫のように自由に生きられないのか

HSPと猫の気質が似ている特徴は次の3つです。
共通点があるのに、HSPが「生きづらさ」があるのはどうしてなのでしょうか。
自由に生きられないワケをそれぞれ具体的にみていきましょう。
感触や嗅覚などの五感がつかれやすいから
ねこってかたくて冷たい場所よりも、カーペットやソファの上で、ねころぶ姿をよく見ますよね。
また、じぶんのにおいが分からなくなるような強い香りの場所も、ねこはとても苦手。
そしてHSPも、肌ざわりや香りといった五感の刺激にとても敏感です。
服の質感、柔軟剤の匂いだけでも一気につかれてしまうことがあります。
ウールなど、服の素材がチクチクしておちつかないことってありませんか?
これは、日常のなかで「ひとが気づかないような刺激」にも反応してしまうからです。

HSPは、光や音、におい、肌ざわりといった五感からの刺激を人よりもこまやかにうけとってしまう気質があります。
それだけ五感が繊細だからこそ、ちいさな変化にもココロが動きやすいのだとおもいます。
このように、五感がつかれやすいことが自由に生きられない原因のひとつなのです。
慣れないものにストレスをためやすいから
ねこを病院へつれていくときは、家で使いなれているブランケットが必須です。
しらない場所にいくことがかなりストレスなので、「いつもの」が安心剤になります。
ストレスになりやすいまわりの刺激は、HSPにもいえますよね。
HSPだからこそ、新しいことや慣れないことが、より刺激になるのではないでしょうか。
わたしがとくに繊細さをかんじるのは、ホテルのベッドです。
部屋に入るとまずベッドにダイブするのが定番なんですが、その瞬間に「このベッド、意外といいなあ」と感じることもあります。
でも、いざ寝ようとすると、どんなにリッチなベッドでも「家じゃない」というだけでそわそわしてしまって、なかなか眠れません。
帰ってきてベッドにごろんとしたときの「やっぱり家がいちばんだね〜」という安心感は、くらべものになりません。
この「家じゃないと落ち着かないかんじ」は、HSPならではの反応です。
いつもとちがう場所やモノにココロが敏感に反応して、生きづらさをかんじやすいんですよね。
つよい刺激でプチパニックになるから
ねこは「おおきな音」がニガテなのは想像がつきやすいでしょう。
おおきな音以外にもキーンという高い音ですぐに、にげてしまいます。
これは「イヤだ」とか「怖い」であたまがいっぱいになり、混乱してしまうから。
ねこの敏感さをみると、HSPのじぶんと重なる部分があるなと感じます。
とくにこういう刺激は気持ちに影響しやすいのですが、あなたはどうでしょうか?
わたしはねことおなじく、インターホンが鳴ると身構えてしまいます。
事前に連絡があればいいのですが、とつぜん宅配がくるとあたまが真っ白になってしまって、すぐに対応ができません。
なのでインターホンが鳴ったら、まずは深呼吸をするように心がけています。
こんなふうに、刺激をかんじやすいから、HSPには「静けさ」がいちばん効くんですよね。
HSPが猫に学ぶ、自己肯定感をあげる3つのヒント

生きづらさをかんじるときって「なにをやってもダメだ」とじぶんを責めていませんか?
ダメなじぶんもそのまま認めることができたら、それだけでココロの緊張がゆるんで、少し息が吐けると思います。
ねこはじぶんを責めずにありのままで、のびのび日々を生きていますよね。
あなたもねこのようにそのままで生きられるヒントを3つご紹介します。
繊細さを受け入れる
HSPは、その繊細さをついマイナスに感じてしまうことがありますよね。
ささいなことで疲れてしまったり、不毛だとわかっているのに、頭のなかがグルグルしてしまう…。
でも、同じ「繊細さ」は弱さではなくて、あなたの力にもなります。
ちいさな変化に気づけるからこそ仕事でこまやかな配慮ができたり、感情が豊かだからこそ深い人間関係を育てられたりするんです。

ねこはストレスを感じても、毛づくろいをして機嫌をじぶんでととのえられるいきものですよね。
それは、じぶんの繊細さを否定せずに、そのまま受けいれているから。
「繊細=おちこみやすい」ではありません。
むしろ、繊細さがあるからこそ、どうすれば落ち着けるかを敏感にかんじとれて、じぶんで機嫌をととのえる力につながっていくのです。
そんな気質は、ちゃんとあなたの味方になっていますよ。
ココロが落ち着く距離をたいせつにする
ねこはいぬのように、ずっとかまってほしがるわけではないですよね。
長年いっしょに暮らしているわたしですら、近づきすぎるとひっかかれたり、かまれたりします。
ねこはじぶんのテリトリーをはっきり主張できるんです。
HSPのわたしたちは、なかなかじぶんの意見が言いづらいですが、自分らしくいられる距離感はつくれます。
わたしは、となりの席との間隔を自分で調整できるように、カフェではかならず角の席をえらびます。
もちろん、じぶんの世界をつくるためにヘッドホンも準備して。
角席とヘッドホンだけで、ココロにもゆとりができて人目が気になるカフェでも快適にすごせるのです。
このように、すこし意識するだけで落ち着く距離を保つことができますよ。
「今この瞬間」を味わう
ねこは、ただ目の前の瞬間を感じて、そのひとつひとつを積みかさねながら毎日をすごしています。
おなかがすいたからたべる、ねむいからねる、あそびたいからあそぶ…
ねこが自然にしていることでも、わたしたちは「ちゃんと3食食べなきゃ」とか、「眠いのにがんばらなきゃ」と、どうしても頭で判断してしまいがちですよね。

HSPは、何にでも一生懸命なので、過去を思い出してつらくなったり、未来を考えすぎて不安になることがあります。
そんなときは目をつぶって「今ここ」にそっと意識を戻すと、心がいちばんフラットになりやすいですよ。
HSPの私が猫から学んだ、「やさしく休む」ためのコツとアイテム

自己肯定感をあげるには「そのままで大丈夫」と思えるマインドをつくることが大切です。
じぶんにやさしく、ゆっくり休むことで、繊細なじぶんをうけいれることができます。
そんな休み方のコツとおすすめのアイテムを、HSPの私の体験といっしょにお伝えしますね。
安心できる場所をつくる
HSPが安心するためには、刺激の遮断が最優先です。
音に関する情報をさえぎることで、刺激をへらし、自分だけの安心した空間をつくることができます。

わたしがよくやるのは、ホワイトノイズを流して、情報とじぶんのあいだにカベをつくること。
一定の音が流れていることで、ココロがおちつきやすくなるからおすすめですよ。
【ホワイトノイズ】
すべての周波数の音をまぜあわせた「サーッ」といった雑音。
まわりの耳障りな音を気になりにくくする効果がある。
胎内音に似ているので、赤ちゃんの眠りサポートにもつかわれる。
サーッという音以外にも、滝の音や雨の音のように自然音にあわせて聞こえる動画があります。
突然の物音をやわらげてくれるので、繊細さんには相性がよい音です。あんしんしたいときにぜひ。
五感から「やさしく癒やす」時間をもつ
やさしく自分を癒やすためには、がんばらなくていい夜の過ごし方を意識してみるのがおすすめです。
すきな香りを身につけたり、間接照明をつけるなど五感がほっとするルーティンをみつけてみましょう。

わたしの場合は、カーテンをしめて、間接照明で寝室を暗くしてからお風呂に入ります。
香水やルームフレグランスなどのつよい香りがニガテなので、入浴剤のやわらかな香りをたのしんでいます。
おきにいりの入浴剤を準備しておくだけで、自然と「湯船につかろう」という気持ちになれますよね。
そして、からだをあたためること自体が、ココロにも大きな癒やしになります。
なかでも、神経をおちつかせてくれるラベンダーの香りと、肌をうるおしてくれる保湿タイプの入浴剤は、香りと肌ざわりの両方からリラックスしやすい組み合わせです。
緊張からくる不調に悩む方をサポートしてきた薬剤師として、HSPにおすすめしたいのは「はだ恵りの湯」。

香りをつよくする化学成分は使わず、ふわっとやさしくひろがるオーガニックラベンダーを使用。
敏感なときでも使いやすくて、肌への負担が少ないやさしい使い心地なんです。
薬剤師として成分をみても、刺激になりにくい処方でつくられているので、「今日はしんどい…」という日でもリラックスのスイッチがしぜんと入ってくれるんですよ。
がんばらなくていい時間をくれるものって、実はすごく少ないので、お気に入りがまだみつかっていないという方はためしてみてください。
思考をいったんおやすみする
きづいたら、イヤなことをぐるぐる考えてるときってありませんか?
そんな思考のループを止めることもココロをまもるためにたいせつです。

目をつむってゆっくり深呼吸を3回。これだけでも、考えごとのあいだにスキマができて、脳が休まる時間がうまれます。
…とはいえ、わたしは最初うまくくつろげず、深呼吸をしても思考が止まらないことも多かったです。
「これ、意味あるのかな?」と感じていたけれど、1週間つづけてみるとすこしずつ思考のもやが薄れて、ラクになっていきました。

ポイントは自分のまわりにバリアがあると想像すること。
「バリアがいやなことから守ってくれる」イメージがあんしんにつながりやすいので、しぜんと考えごとをわすれられますよ。
1週間もやってられないよ!という方は、手触りのいいブランケットやクッションなどのアイテムがあると便利です。
グルグル思考が強いときに、クッションを使っていますが、もっとはやく使いはじめればよかったと後悔しています。

このビーズクッションに体をあずけているときは、まるで猫の毛に顔をうずめたような感覚にひたれ、安心します。
とくに干したあとは、おひさまのかおりがして、本物のねこのようでお気に入りです。
あなたも心地いいアイテムをみつけて、日常にとりいれてみてくださいね。
猫から学ぶセルフケアで、心の波がやわらぐ

HSPはねこと共通点がありながらも、五感が疲れやすく、ストレスを抱え込みやすいところがあります。
だからこそ、自分を責めるのではなく、繊細さごと抱きしめて、あんしんできる距離感を保つことがたいせつになります。
また、ねこと暮らして気づいたのは、自分のペースでくつろげる場所やじかんを確保することがたいせつだということ。
おだやかになれるアイテムをとりいれて、ココロのケアをすることで「守られている」とかんじられる瞬間を、日常のなかにすこしずつ増やしていきましょう。
ねこのように自由なユメがみられますように。




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