毒親と接していて一番に困ることが相談先ですよね。

毒親について話を聞いてほしいけど、友達や親戚には話せない。
そもそも本当に毒親なのか客観的な意見がほしい。
家庭児童相談室(自治体)は、毒親のことを相談しても大丈夫な場所を探している人に、まずおすすめしたい相談先です。
家庭内の関係〜虐待まで、家族の問題を幅広く相談できる窓口だからです。
自治体だと、身バレが心配な人もいるかもしれませんが、大丈夫。
家庭児童相談室では、個室での話を聞いてくれますし、秘密厳守で相談員以外事情を知りません。
毎年、家庭児童相談室を利用している、毒親と絶縁して7年の薬剤師が解説します。
別記事で紹介している警察の#9110やオンラインカウンセリングとの違いも紹介しています。
毒親についてどこに相談したらいいの?そんな疑問がある方は最後までお読みください。
毒親の相談は、家庭児童相談室へ行く

毒親に悩んでいて、どこに相談したらいいかわからない方は、家庭児童相談室(自治体)へ相談してみましょう。
「家庭児童相談室」は、子どもや家庭の悩み(しつけ、家庭内の関係、児童虐待など)について相談・支援を行う窓口です。
子どもの育児に関する悩みだけではなく、虐待相談も受け付けています。
多くの自治体(市・区など)には、家庭児童相談室が設置されていることが多いです。
また、小さな町や村では「子ども家庭総合支援センター」「こども家庭相談室」など名称を変えた形で、相談支援を行っています。
家庭児童相談室へ行く理由は3つあります。
3つめの「福祉制度の提案をしてくれること」が家庭児童相談室をすすめる一番の理由です。
自分ひとりでは、
このように、福祉制度のことがわからない人は多いでしょう。
実際に私も、家庭児童相談室で福祉制度のアドバイスを受けました。
制度の申請や手続きは福祉課が担当しますが、最初に「どんな制度があるか」を知る入り口として、とても助けになりました。
毒親のことは誰かに相談しづらいがために、なかなか解決できずに抱え込む方がほとんどです。
家庭の事情にも福祉にも理解がある専門家に、気軽に相談できるのは、毒親育ちにとって大きな救いになると思います。
家庭児童相談室で相談できること

家庭児童相談室は、家庭の悩みを聞いて支援や福祉制度を紹介してくれる身近な窓口です。
このように、毒親にありがちな「暴言や無視」などの日常的な問題でも、相談に乗ってくれます。
「こんなこと相談していいのかな?」と思うような内容でも、丁寧に聞いてもらえますよ。
毒親の相談に家庭児童相談室へ行った体験談

私が家庭児童相談室へ行ったのは、支援措置の書類作成をお願いするためでした。
家庭児童相談室は役所の家庭こども相談課にあります。
(※お住まいの地域で名称や場所が異なる恐れがあります。)
自分で調べたときは、「(毒)親関連の書類は警察で作成」と出てきたのですが、実際には家庭子ども相談課でした。
家庭に関わる職業の友人にも家庭こども相談課が正解だよと言われました。

家族のことで、相談したいのですが…

相談員を呼びますのでしばらくお待ち下さいね。
家庭こども相談課は、他の場所より女性の方が多い印象でした。

お待たせしました。
相談はこちら(個室)で伺いますね。
担当してくれたのは親しみやすそうな中年の女性です。
相談は課の中にある、簡易的な個室で行いました。

ここで話すことは口外しませんので安心してください。
そして、以下のことを聞かれました。

物心ついた頃から、叩かれたり蹴られることが普通でした。
当時は何も思わなかったけど、今考えると怖かったんだと思います。

それは本当につらかったですね。
現在、ご家族のことで困っていることはありますか?

今は接触がないけど、いつ親が来るか不安で外出できないんです。
どんな些細なことでも聞いてくれたので、気づけば1時間経っていました。
「牛乳をこぼしただけで叩かれた」などの昔話・今感じていることを泣きながら話していました。
なにより、私のことを否定せずに、理解しようとつとめてくれたことが「相談してよかった」と思えた一番の理由です。
また、利用できる福祉はないかというお話もしてもらえたので少し安心できたのです。

確かに、支援措置をした方が良さそうですね。
わかりました、すぐに書類を準備します。
そうして、すぐに必要書類を用意してもらいました。
毎年、更新月に家庭児童相談室を訪れていますが、毎回丁寧に接してくれますし、情報が漏れたこともありません。
家庭児童相談室では、本人の同意なしに情報が外に出ることはありませんから、安心して相談できます。
家庭児童相談室での相談が、私にとって安心への第一歩になりました。
同じように悩む方の参考になれば幸いです。
毒親に関するその他の相談先との違い

毒親の相談先は家庭児童相談室以外にも「役所の福祉課」や「カウンセリング」、「警察の相談課(#9110)」があります。
役所の福祉課
役所の福祉課は受けたい福祉制度の説明や申請をする場所です。
家庭児童相談室で、福祉制度のアドバイスを受けたあとにそのまま誘導されることがありますよ。
家庭児童相談室との違いは、「この福祉制度を受ける」と目星をつけていく必要がある点ですね。
福祉課でも相談できますが、自分で決めてから手続きを進める場所で、どの制度を使うかを一緒に考えることはしていません。
カウンセリング
「話を聞いてもらう」というと、思いつくのはカウンセリングではないでしょうか。

家庭児童相談室と異なる点は「病院への連携がスムーズ」だということ。
カウンセリングは病院で受けられますが、最近はオンラインも多いですよね。
もし、カウンセリングを受けるならオンラインカウンセリングがおすすめです。
毒親にバレてしまったり、病院の予約がとれなくて、何ヶ月も先になってしまうからです。
オンラインカウンセリングなら、毒親がいるときはチャット相談・いないときはゆっくりビデオ通話 など、自由な使い方ができます。
という方に、 手軽に利用できるツールです。
私も、悩んでいたときは、寝る前にチャットすると不安がやわらいで眠りにつけました。
特に、公認心理師がいるカウンセリング【Kimochi】では、病院へ行くべきかアドバイスをもらえるので体調で悩んでいる方におすすめです。
「気になってたけどまだ話したことがない」という人には、「初月30%OFFのキャンペーン中」がちょうどいいタイミングだと思います。
ふだんは1万円以上するカウンセリングを、今だけ2,980円から受けられます。
「ちょっと話を聞いてもらいたいな」というときに、気軽に試してみてくださいね。
警察の相談課(#9110)
#9110は警察の相談課へつながる電話番号です。
110とは違い、緊急ではない、日常の問題について相談に乗ってくれます。
家庭児童相談室との違いは「トラブルを未然に防ぐ」ことです。
毒親とトラブルになった時に、警察の相談履歴があると話が通りやすくなります。
記録を重ねることで、問題の大きさにも気づいてもらえるのです。
詳しくはこの記事をご覧ください。
まとめ:毒親に困っている人は家庭児童相談室へ

毒親について相談ができる家庭児童相談室について解説しました。
家庭児童相談室は、家庭の相談窓口であり、必要に応じて福祉課につなぐ中間役でした。
個室で話ができ、職員同士でも秘密厳守なので、安心して相談することができます。
また、必要に応じて福祉制度の提案もしてくれるので、その後の行動がとりやすくなります。
家庭児童相談室は、9110(警察)とは違い、トラブルになる前のちょっとした心配ごとでも気軽に相談できるのが特徴です。
また、相談先の1つであるカウンセリングは「病院」との連携が強く、家庭児童相談室は「福祉」とのつながりがメインです。
「どうしても対面で話すことが不安」という方は家庭児童相談室を利用する前に、オンラインカウンセリングを活用して、気持ちを整理しておくのもひとつの方法です。
通話できなくても、チャットで相談ができるので、ベッドにいるちょっとした時間で利用できます。
カウンセリングは「心のケア」が中心ですが、家庭児童相談室は「生活支援」や「制度の紹介」など、福祉的なサポートにつなげてもらえるのが大きな特徴です。
毒親について、第三者に相談することは、家庭の問題を自覚する第一歩です。
家庭児童相談室では、どんな小さな不安でも受け止めてもらえます。
「こんなことで相談していいのかな」と思うようなことでも大丈夫。
一人で抱え込まず、安心できる場所で話してみてくださいね。
この記事が、毒親との悩みから抜け出すための小さな勇気につながりますように。
今夜も心が少しでも穏やかに眠れますように。あたたかい夢を。

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