「知らせていないのに突然、親が家に来た」「どこで住所を知ったの…?」
そんな経験をしたことはありませんか?
引っ越し先を知らせていないのに、義親が急に玄関先に現れ、インターホンを何度も鳴らされた――。
私は支援措置をとっているにもかかわらず、義親に居場所を知られてしまいました。
そして、恐怖と混乱の中で警察に通報するという選択をしました。
私は毒親育ちのHSPで、薬剤師という医療従事者でもあります。
この記事では、私が体験した「突然の訪問」から「警察対応」と気持ちの整理までを、
当時のリアルな感情を交えてお伝えします。
読んでいただくことで、同じような状況で苦しむ方が「怖がっていいんだ」と思えるきっかけになればと思っています。

結論から言うと、親でも、安心できない相手からは逃げていい。
あなたが悪いわけではありません。
義親が突然来た|住所を知らせていないのになぜ?

始まりは甥の節句を「仕事があるから」と断ったこと。
義母に「前から言っていたのにどうして休めないの!!!」と怒鳴られました。
休んだら代わりの人がいないんだと何度も説明するも聞く耳持たず。
義父も「そんな職場辞めてしまえ!」と言わんばかりの形相だったといいます。
それから鬼のように電話がかかってくるように。
「忙しいからしばらく連絡を控えてくれ」と義父へ連絡。
すると今度は義母が何度も何度も連絡してくるようになりました。
着信履歴をみるたびにうなだれる夫。
日曜の朝にかかってきて、丸一日落ち込んで何も手につかない状態でした。
このままでは、夫の人生がだめになると考え、連絡を絶つことにしました。
幸い引っ越したばかりで住所も知られていないし、支援措置(住民票の閲覧制限)をかけています。
電話の連絡だけ切れば安心して生活できるだろうと思っていたのです。
ですが、昨日、義父母が突然やってきました。
インターホンが鳴ったので何気なく出たらそこに義父母がいたのです。
今考えれば不用心でしたが、義父母には3回しかあったことがなく、インターホンで確認しても顔がわからなかったでしょう。

(ん?…誰だ?)

由依ちゃん…!!

(電話をかけながら)由依ちゃんがおったわー
義父の顔をみてやっと義両親だと認識し、

(え、やばい。。。支援措置をしているはずなのになんでバレたの?)
頭の中はやばい!でいっぱいですが、冷静を装って、なんでここがわかったか尋ねると、

・・・・・・・

息子はどこだ?
とにかく家にあげてくれ

いやです。
そういってすぐにドアノブを引っ張っていた義母をふりほどいて鍵を閉めました。
外では義父が「なんか由依ちゃんが戸締まりはじめたわー笑」と嘲笑っていました。
そのあとしばらく玄関前に居座られ、インターホンを鳴らされたんです。
奥の部屋に隠れていましたが、また鳴るんじゃないかとずっとビクビクしていました。
玄関前からいなくなってもエントランス付近で待機しているのでは?ととても怖かった。
でも、そんな不安はいったんおさえてすぐ夫の職場に連絡。
職場には行かなかったみたいなので、バレていない様子。
今の住所を知っているのは夫の前職場、前の賃貸マンションの管理会社くらいです。
住所は知っているのに職場はわからない?…住民票で知られた可能性が高いと考えました。
家にあげない判断に罪悪感…義両親の訪問が怖かった理由
私は、義親に対して家にあげなかったことを、今では正しかったと思っています。
なぜならそれは、私たち夫婦の生活を守ることに直結するからです。
家に入れてしまったら、私たちの安全領域に侵入させることになります。
義親も家に入れば自分たちのペースで話ができると思っていたのでしょう。
ただでさえ対等ではない親子関係で、安全領域を奪われればこちらに発言の権利はありません。

「家に入れろ」と言われたとき、体が動かないほど動揺していました。
支援措置中なのに訪問された事実にパニックになっていたのです。
ひとりで対応していた私は、ドア越しに「嫌です」と伝えるのが精一杯でした。
義両親の訪問は、実際に会っていない夫にもかなりストレスになっていました。
- 鉢合わせするのが怖くて職場から帰れない
- 帰宅後もいつまたくるかわからない恐怖でご飯も食べられない
- 夜も鍵を開けられるんじゃないかと不安で眠れない

実の親子だから、私より夫の方が余計に怖いよね。
たとえ親でも、安心できない相手なら、家に入れない判断は間違っていません。
義親の無断訪問に警察通報|支援措置では守られなかった現実

とにかく私が動かなきゃ!という気持ちで市民課へ連絡。
まずは支援措置が守られているか確認して対応策を聞こうと考えました。
そこで「支援措置は働いていても、義親は住民票がとれる」と言われたのです。
義親は支援措置の対象者ではないので、窓口に行けば住民票は取れるということでした。
愕然とした私は、夫が帰ってこられない、どうしたらいいか?と相談し、警察(生活安全課)に連絡するように言われたのでした。
かけつけた警察官からは

親は心配してるだけじゃない?
第三者をまじえて話し合いできる?
自分も子どもがいるけど親心だよー。

警察は、私たちのことをわかってくれないんだ。
連絡しないこちらが悪いみたいだ…
翌朝も6時から義父がインターホンを連打してきて、同じ警察官がきました。
それでも、共通の知人からでもいいので連絡してあげての一点張りでした。
親でも「怖い」と感じたら逃げていい|自分を守る判断を肯定したい

今回の事件で、一番大切だったのは、
「怖い」と感じた自分を否定しなくていいと思えたこと。
- しばらく連絡をしないでと伝えても鬼のように電話してくる
- 引っ越し先を伝えていないのに突然訪問してくる
- 勝手に住民票をとった?(隠れて情報入手)
- 家に入れないと伝えたら玄関に居座る
- 朝の6時から何度もインターホンを鳴らす
これでも他の人からみたら、「親の心配(親心)」で済まされるのでしょうか。
わかりませんが、私は、心臓をぎゅっとつかまれるような恐怖を感じました。
実は、夫が連絡を絶つときに、もし突然来られたらどうする?という話もしていたのです。

私なら実親ではないから対応できる。
警察を呼んだらいいんでしょ。
でも、実際に起きてしまうと「こんなことで110番していいのかな?」と罪悪感で動けなくなってしまったので注意が必要です。
「怖い」と感じたら早めに警察などの第三者に相談してください。
通報ではなく相談だと、警察署の電話番号になるので少しハードルが下がると思います。
たとえ親でも、「怖い」「苦しい」と感じたなら、あなたの感覚を最優先していい。
他人に理解されなくても、あなたの“違和感”は、あなた自身を守ってくれます。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

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