毒親とは、暴言や暴力で支配して子どもが自分らしく生きることを難しくする親のことです。
そんな親との関係は今すぐにでも断つべきであり、関係修復は不可能です。
子どもの意見は聞くに値しないと当たり前に考えているからです。
毒親との関係が断てない人は親を変えようと期待しないことと親が怖いと感じる自分を受け入れることが大切です。
認知行動療法で思考のクセに気づけば、心理的に距離がとれるようになりますよ。
毒親との関係は断つべき
あなたの味方にならない親からは今すぐ逃げるべきです。
なぜなら親は子どもの安全区域であるはずだからです。
親に全信頼をおくはずの子どもが、存在を怖がるほどの異常な大人が毒親です。
毒親は基本的に子どもの意見に聞く耳を持たないので関係を修復するのは不可能です。
親だから子どもの私に助言しているんだと思うかもしれませんが、このような心理は毒親育ちにありがちです。
本当に助言なら冷たい言葉で制限されるのではなく温かい言葉であなたは自由になるはずです。
あなたの親はどうかよく考えてみてください。
私も一時的に離れれば懲りてこっちのことを理解してくれると思ってたけど何も変わらなかった。それどころかお前は家族から離れて生きられない人間だと植え付けられました。
私はずっと両親が怖いと思いながらも「離れると何をされるかわからない」と思い10年悩んでいましたが、いざ離れてみてもまったく何も起きませんでした。
なんで早く関係を断たなかったのか、もっと早ければ自分の人生を食われることはなかったのにと後悔しているくらいです。
ですので、毒親からは今すぐ逃げた方がいいです。修復したいと思っているのはこっちだけだから今すぐ離れるべきです。
毒親との関係が断てない人がやるべきこと
親に期待しない・変えようとしない
「毒親でも家族だからいつかわかってくれるはず」という望みは捨てましょう。
自分の親が毒親だと気づくと真っ先に浮かぶのが「親が悪いんだから親が変わるべき」という考えです。
「親が変わるべき」というのは親が変わることを期待しているということです。
でもこれは非常に危険な考え方です。
なぜなら毒親は変えようとしてもムダだからです。
言えばわかってくれるならもうとっくに変わっているでしょう。
そもそも自分より20以上年下の子どもに傷を追わせることが当たり前になっている大人に話が通じるわけがないのです。
あなたはイライラしているときに通りすがりの小さな子どもに突然怒鳴ったりしますか?
普通の大人ならしませんよね?
そういうことを平気でする大人は親であっても異常です。
私も親と同居しているときに「わかってくれないのは私の伝え方が悪いせいだ」と思って何度も何度も話してきましたがヒステリックに怒鳴られて終了でした。
挙げ句の果てに、「私を否定するなんてそんなの本当の由依ちゃんじゃない」と言われとても傷つきました。
母は自分のなかの理想の由依ちゃん以外の私を認めなかったのでそのときにようやく「この人と話しても何も伝わらない」と諦めがつきました。
毒親と話してもあなたの貴重な人生をムダにしてしまうだけなので、親から離れることにエネルギーを使いましょう。
「親が怖い」自分を受け入れる
毒親との関係が断てない人は「親が怖い」と思う自分を否定しないことが大切です。
「大人なのにこんなことで悩むなんておかしい」
なんて考えてしまうかもしれませんが、親を怖がる具体的な理由があなたのなかにあるんです。
なぜなら、本来なら親は子どもの安心できる場所であるべきなのに恐怖の対象になっていることは異常です。
「私が親を怖がるのは当たり前だ」と怖がる自分を認めることが克服へとつながります。
また、怖がる自分を認めるためには認知行動療法で思考のクセを自覚することが大切です。
認知行動療法(CBT)は、思考のクセを自覚することで感情をコントロールする心理療法です。
例えば、親が怒ると「怒られた私が悪いんだ」と思うクセがついているときは
のように、自分がどんな思考をしているのか紙に書き出します。
このときネガティブな思考でも気にせずに書き出すことがポイントですよ。
つぎに「本当にそうだろうか?」と書いてみます。
こうして別の考え方をする質問を繰り返すと、親に対する恐怖が少しずつ薄れていきます。
私は小学生の頃から親に怒られるたびに反省ノートをつけていました。
怒られるのが怖いからもうしないようにやってしまったことの理由を考えるノートです。
牛乳をこぼしてしまったのでたたかれたときは、私がゆっくりつがなかったからとか私が気をつけられないダメな人間だからだとか私がしっかりすれば怒られないのになんて書いていました。
こんなかんじで理由をまとめていたのですが、ある日から「ん?そもそもなんで怒ったんだ?」と思い始めたのです。
だって牛乳を少しこぼして怒られる日もあれば、たくさんこぼしたのに怒られない日があったから。
そうして「私がしっかり気をつけていれば親は絶対怒らない」という考えに疑問がうまれました。
これをきっかけに親の意見や行動に疑問をもつようになり、そのたびにノートに書いては「怒られても私は間違っていない」と考えるようになりました。
なので、思考のクセを自覚し、「親が怖い」と思う自分を否定しないことが大切です。
まとめ
毒親との関係は今すぐにでも断つべきであり、関係修復は不可能なのでとにかく逃げましょう。
そういう親は子どもの意見を聞く必要がないものだと考えているからです。
また、毒親との関係がなかなか断てない人は親を変えようと期待しないことと親が怖いと感じる自分を受け入れることが大切です。
毒親から植え付けられた思考のクセに気づけば、心理的に距離がとれるようになりますよ。
一日でも早く毒親と離れるための第一歩にしていきましょう。
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